墓じまいの費用相場まとめ!払えない場合の対処法も紹介

公開日:2026/05/25

近年、お墓の承継者がいない、または遠方でお参りが難しいといった理由から「墓じまい」を選択する方が増えています。しかし、いざ検討を始めると、どのくらいの費用がかかるのか、手続きはどうすればよいのかといった不安も少なくありません。本記事では、墓じまいの費用相場や内訳、万が一費用が払えない場合の対処法について解説します。

墓じまいとは「遺骨の引っ越し」と「お墓の片付け」のこと

墓じまいという言葉を耳にすることが増えましたが、具体的にどのような内容を指すのかくわしく知らない方もいらっしゃるでしょう。一般的に墓じまいとは、現在のお墓を撤去して更地に戻し、墓地の管理者に敷地を返還することをいいます。

しかし、単にお墓を壊すだけでは終わりません。取り出した遺骨を別の場所へ移して供養し直す「改葬(かいそう)」までを含めて墓じまいと呼ぶのが一般的です。つまり、これまで大切にしてきたお墓に区切りをつけ、新しい供養の形へと移行する遺骨の引っ越しの手続きだと考えるとイメージしやすいでしょう。

少子高齢化が進む現代では、将来的に誰もお参りできなくなる「無縁仏」になることを避けるために、あらかじめ自身の代で墓じまいを決断するケースが非常に多くなっています。

墓じまいに必要な費用の相場と内訳

墓じまいの総額費用は、お墓の大きさや立地、さらに新しい供養先をどのように選ぶかによって、最終的な金額は大きく変わります。どのような項目に費用がかかるのか、それぞれの内訳をくわしく見ていきましょう。

墓石の解体・撤去費用

現在のお墓を解体し、更地に戻す作業にかかる費用です。相場としては、墓地の面積1平方メートルあたり10万〜15万円程度が目安です。お墓が広いほど、また撤去する石材の量が多いほど費用は高くなります。

また、墓地が山の上にあったり、道が狭くて重機が入らなかったりする場合は、手作業での運搬が必要になるため、追加料金が発生することもあります。石材店によって見積もり金額が異なるため、事前に確認しておくと安心です。

閉眼供養のお布施

墓石を撤去する前には、これまで宿っていた仏様の魂を抜く閉眼供養(へいがんくよう)という儀式を行います。これによって、お墓は単なる「石」に戻り、解体作業が行えるようになります。この儀式を僧侶に依頼する際にお渡しするのがお布施です。

金額に決まりはありませんが、一般的には3万〜5万円前後が相場とされています。長年お世話になったことへの感謝の気持ちとしてお渡ししましょう。

離檀料(りだんりょう)

寺院の檀家をやめる際に、これまで先祖代々を供養してくれたお寺へ謝礼として納めるのが離檀料です。こちらも法的な義務ではありませんが、お寺との良好な関係を保ちながらスムーズに手続きを進めるための慣習となっています。

相場としては5万〜20万円程度といわれていますが、お寺の格式や地域によって幅があります。高額な請求をされるといったトラブルを避けるためにも、事前に寺院の住職へ相談し、これまでの感謝を伝えたうえで金額を確認しておくことが大切です。

行政手続きや諸費用

墓じまいをするには、役所での改葬許可申請などの手続きが必要です。書類の発行手数料として、数百〜1,500円程度の費用がかかります。また、遺骨を取り出す際の作業費や、新しい供養先(永代供養墓や納骨堂など)の費用も別途必要になります。

墓じまいの費用が払えない場合の対処法

墓じまいにはまとまった資金が必要になるため、経済的な事情で費用の支払いが難しい場合もあるでしょう。そのまま放置して無縁仏にしてしまうことは避けたいものです。困ったときに検討すべき3つの対処法を紹介します。

家族や親族に相談して分担を検討する

お墓はあなたひとりだけのものではなく、親族全員に関わる大切な場所です。そのため、まずは兄弟や親族に現状を正直に話し、費用を分担できないか相談してみましょう。墓じまいをひとりで抱え込んでしまうと、あとから親族間で「勝手にお墓をなくした」とトラブルになるケースも少なくありません。

分担のお願いをきっかけに、全員が納得できる供養の形を話し合うことが、結果として円満な解決につながります。

自治体の補助金やサポート制度を確認する

自治体によっては、適切にお墓を管理・返還してもらうために、墓じまいに関する補助金制度を設けている場合があります。また、生活保護を受給しているなどの特定の条件下では、葬祭扶助などの支援が受けられる可能性もあります。

すべての市区町村で実施されているわけではありませんが、まずは現在お墓がある場所の役所に相談窓口がないか確認してみることをおすすめします。思わぬサポートが見つかるかもしれません。

メモリアルローンなどの分割払いを利用する

手元にすぐ用意できる資金が不足している場合は、金融機関や石材店が提携しているメモリアルローンを利用するのもひとつの手です。これは、葬儀やお墓の費用に特化したローンで、月々数千円からの分割払いが可能です。

金利は金融機関によって異なりますが、一度に数十万円を支払う負担を軽減できます。また、クレジットカードでの支払いに対応している石材店も増えているため、無理のない支払い計画を立ててみてください。

まとめ

墓じまいの費用相場は、お墓の撤去や離檀料などを含めて数十万以上かかることが一般的です。まとまった金額が必要になりますが、家族への相談やローンの活用、自治体の制度を確認することで、無理なく進める道も見つかります。大切なのは、ひとりで悩まずに周囲や専門家に相談することです。先祖への感謝の気持ちを大切にしながら、将来の家族に負担をかけない新しい供養の形を検討してみてはいかがでしょうか。

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